「ネットだけで、オンラインだけで古着屋さんをやっていくの無理なのか?!」
っていう議論があります。世の中的にはめっちゃ狭い古着屋さん界隈で。
でも、令和のこの時代に古着を売る人間にとってはど真ん中の話題ですよね。
オンラインショップだけで古着を売るのって無理なのかどうか、僕なりに思うところがあるのでメモがてら書いてみます。
※ネット通販サイト=ECサイト(eコマース)
結論から先に言っとくと、僕的にはオンラインショップで古着を売ることは全然可能だと思ってます。実店舗があったほうが間違いないとは思うけど、なくても売れると考えてます。
ただ、簡単ではないと思います。その理由はのちほど書こうと思います。
「そもそも、この議論を書いてるお前は誰なんだ?!」
って話ですよね。僕は古着屋のオンラインショップをオープンしたばかり、というかこれを書いてる2023/1/23時点では実質的な運営はスタートしてません。サイトを立ち上げ、もろもろの審査(決済システムなど)を受けてる途中なので、開店休業状態なんです。
でも、僕は古着を通販だけで売ることは不可能ではないと思ってます。趣味レベルでって話ではなく、ちゃんとビジネスとして成り立つ程度には売っていけるんじゃないか?と考えてます。
僕は古着屋の通販サイトを自分で立ち上げたところから第二の人生がスタートしています。
僕はWeb制作、つまりホームページ制作を本業として10年以上フリーランスをしています。その前は制作会社にも勤めていました。
制作会社に入る前は古着屋で働いてたんですね。アメリカ村にある小さな古着屋で、そこが郊外に新店をオープンするってことで店長をすることになりました。そしてそこでPCとネット環境を用意してもらい、独学でネット通販サイトを立ち上げたんです。
そして検索エンジンからアクセスがあるようにあれこれ工夫をし、ちょっとずつ売れるようになり、制作そのものが楽しくて制作会社に転職した、っていう経歴があります。
古着をネットショップで売るのが難しいという話題になると
だいたいこの三つが上がってきます。あとは古着特有のダメージや経年劣化ゆえの現物主義(実物をみたい)というニーズ。
まず上の三つなんですが、こんなもんは古着に限らずどんなネットショップにもある「壁」なんです。
ネットショップは実店舗と比べ、無限のネット空間なのでお店の数もけた違いです。さらに、楽天やamazonなどの大手モールもある。
これが古着が売れない理由としてあがるんですが、これは古着ゆえの話ではありません。もはやネットショップに競合がいないジャンルなんてありません。
楽天などのモール型は別として、個別のオンラインショップ(独自ドメイン)をというのがあります。うちもこの形をとってます。
このような独自ドメインサイトは基本的に検索、つまりググってもらってアクセスしてもらう必要があります。そのような場合、すでに上位に表示されているお店がありますし、そもそもできたばかりのホームページは見てもらえません。
ぽつんと一軒家状態です。
見てもらうためにはSEOという対策をおこなったり、大量に商品登録をする必要があります。
これも古着に限った話じゃありません。
検索エンジンも楽天も、お金を払えば上位に表示してもらうことができます。これが高い!とにかく高い。
広告費はかけようと思えば無限にかけられます。
それゆえ、広告で露出を増やしても利益が少なく儲からないんですね。
これも古着に限った話じゃありまえん。
古着はダメージや経年劣化など、同じようなアイテムで状態が異なります。ゆえに、手に取って確認したい。ネットで買いたくない。そういう人はもちろんいらっしゃいます。
しかし!
古くはヤフオク、いまではメルカリなどなど、古着をオンラインで売買する行為は昔からあります。つまり、ネットで古着は売れない、と言い切ることもできません。ただ、ヤフオクやメルカリがライバルになるという意味でもあります。
ここまでの話をまとめると、ようするに「すでにネットショップはあふれていて入る余地はない」ということになります。
実はこういう議論は(古着とか関係なく)10年以上前からずっと言われています。
2000年〜2005年ごろにかけて楽天や独自ドメインで通販サイトをスタートした、ある意味で第一世代的な通販サイトは今でも現役です。僕が属するweb界隈でもレジェンドみたいな人たちが身近にたくさんいます。
で、2010年代には「ネットショップは競合が多すぎてもう売れない」って言われてました。
でも、ここ数年の間だけでも新星はどんどん現れ、月商数百万円単位で売り上げてます。利益もちゃんと出しながら。僕は仕事柄、そういう実際の数字をみることが多いんです。
日本国内の物販に対するEC化率(通販で売買されてる割合)は2021年で8%台です。数年前までは5%台だったんですが、コロナで通販需要が増え、ぐっと増えました。
それでもたったの8%なんです。
世界の平均は20%前後で、アメリカで15%前後などと言われています。中国は50%を超えてるとも言われています。
つまり、日本のネット通販にはまだまだ伸びる余地があるんです。
ということで、僕が言いたいのは
「古着はネット通販なんて無理」
ということはないってことです。そうじゃなくて、
「ネット通販自体が難しい!」
ってことです。元も子もないですよね。笑
でも実際に新規参入で伸びてるお店もめちゃくちゃたくさんあります。
そういうことも踏まえ、「古着だから無理」っていう結論は違うんじゃないかってことが言いたいんです。もちろん、古着ゆえの難しさは絶対的にあると思います。すべてが一点ものですから、写真撮影や採寸、原稿作り(ささげ)も大変です。
でも、そういう大変さは大なり小なり、本気でやってるネットショップにはあるものです。
さてさて、そんな屁理屈みたいなことを長々と書いてしまいました。いかにもプレイヤー(商売人)じゃなくて制作者側、コンサルタント側っぽい話でしたよね。すみません。
僕はもともと商売が好きで販売の仕事をいろいろ経験してきました。でも途中で制作側に回る道を選び、気が付けば40歳目前。ありがたいことに、通販サイトの運営をサポートしたり、いろいろさせて頂いてます。
そんなときに、今日書いたような理屈だけで語ることが嫌になってきたんですね。僕自身が商売人としてチャレンジしたなって思ったんです。
そこで、古着というちょっとハードルのある商材を選び、トライしてみることにしました。
ここまで書いた通り、ネットショップ自体は難しいです。でも結果を出してる人もいます。古着のネットショップでちゃんと利益を出すことも必ずできると思います。
ただし!!!!!
僕自身が結果を残せるかどうかは未知数です。。。。。。がんばります。
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